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2020/05/21 13:10


5月も中旬を過ぎると、歩いていても汗ばむ暑い日が続きますね。

こんな気候になると、店舗が並ぶバス通りを避けて普段は素通りしてしまうような住宅街を歩いてみると、新たな発見があるかもしれません。

他所様の庭や玄関先で育てられている草木や花々を見て歩くというのは上品な趣味とは言えませんが、小さな公園へと連なる家々の外壁に沿って咲いている花の姿を眺めていると、そこに暮らしている人々の生活スタイルが垣間見れるようです。
手入れの行き届いた庭先に美しいバラの花が沢山咲いているのを見かけた時には、思わず足を止めて見惚れてしまう事でしょう。

忘れられたように残っている空き地には、一面のユウゲショウが風に揺れていました。
最近は空き地で遊ぶ子供も少ないようで、表通りよりも元気よく咲いてるように見えます。

小川の脇では、冬の間葉が落ちて枯れ木のようだったアジサイの枝にも葉が生茂り、蕾も膨らみ始めています。

そんなひとつひとつの小さな営みが響きあって、その街ならではの風景を形作っているようでした。

天気の良い休日には市民で賑わう植物園も今は閉館中なので、市中の散策で見かける事ができる花々との出会いは、ささやかながら贅沢な時間です。


今回の花々(写真掲載順)
・ロベリア(紫の花)/住宅地のバラ
・ユウゲショウ
・アジサイの蕾
・ナヨクサフジ

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美術専門学校教員
イラストレーター
アート・コミュニケーター

永井シュンイチ