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2020/06/28 19:23
雨が降って蒸し暑かったり、そうかと思えば肌寒かったり、また翌日は猛暑日だったりと、梅雨の季節は着る服にも毎日悩まされますね。今年はマスクの着用や冷房と換気のバランスにも考慮する必要があり「ちょうど良い」快適さを求めると悩みは尽きません。
梅雨さえ無ければ、気候の変化を感じながらクローゼットの主役を春服から夏服へ徐々に入れ替えられるのに、せっかく奥に仕舞った長袖の上着をまた出す事になってしまいました。
そんな厄介な梅雨ですが、野の花たちにとって雨は元気の源です。水分と陽の光を交互に浴びて、せっせと夏を迎える準備をしている事でしょう。
前回のブログにも書きましたが、青色や紫色の花は、よく晴れた好天の日よりも曇り空や雨の日の方が目に映えて美しく見えます。色彩学によると、これは太陽光の波長やヒトの網膜の視細胞が影響している現象だという事です。
じめじめして鬱陶しい梅雨の時期には鮮やかなブルー系の色味が良く映えて爽やかな印象を与えてくれます。
ちょうど見頃を迎えたアジサイの花が、この季節にベストマッチな色見本を示してくれているかのようです。
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美術専門学校教員
イラストレーター
アート・コミュニケーター
永井シュンイチ