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2020/07/17 16:28

レポート1からの続きです。
建材にスポットを当て、さらに気になる部分をピックアップ致しました。



重なり
大手町ONEのところどころに、層のように重なった白い無機質な素材の装飾がありました。
左の画像は素材が糸のように重なりほぐれ、有機的にも見えます。
右の画像は横方向の層の柄の大理石に、縦に層になった無機質な素材が通っており、レイヤーの違う二種類が
壁面に綺麗に重なっていて、目を引くクセントになっています。



マーブリング
異素材の混ざり合いはまさに今のトレンドと言われていますが、
近寄って見てみたところ、これらは石材そのもののマーブリング模様のようです。
とても印象が強く、それだけで空間が個性的に見えます。(左:大手町ONE 右:豊洲ベイサイドクロス)



壁一面の緑化
一部ではなく、壁一面が緑化されています。
左(大手町ONE)は、内装で、かつ高さと面積もあり、とてもインパクトを感じました。
右(WITH原宿)は、あまり目立つところの緑化ではなく、壁として空間に溶け込んでいます。
ある意味左側は圧迫感が良いですが、右側は逆に壁としての圧迫感が少なくなるような異なる印象を受けます。



タイル
タイルの中でも気になった二点です。
左は豊洲ベイサイドクロスのオフィスに続く部分です。
青味の強いタイルがオフィス近くに使われていたのが珍しく思いました。
色や擦れはデニムのようで味があります。
深い青は一般住宅の外装でも近年よくみかける色で、トレンドの一つです。
もう一つはWITH原宿の裏の入り口の舗装。レンガタイルのようにみえますがおそらくコンクリートです。
この日は雨が降っていたため、にじみがいい感じにムラを出していました。


今回のレポートは以上になります。商業施設を訪れる際は、どういった素材で空間が彩られているか注目してみるのも
面白いとおもいます。

今後、世の中がどう変化していくかわかりませんが、落ち着きを取り戻した際には
また新しく開業していく商業施設をレポートしていければと思います。